
サッカーボーイズ 卒業 ラストゲーム
県大会出場をかけた大事な試合で、右膝に怪我を負った遼介。さらに監督の草間までもがベンチで倒れて入院してしまう。キャプテンと監督が離脱することになり、桜ヶ丘中サッカー部は不穏な空気に包まれる。遼介たち3年生にとって中学最後の大会となる夏の総体があと1ヶ月と迫っていた…。がむしゃらでピュアな少年たちを描いた「サッカーボーイズ」シリーズ、いよいよ完結。
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余韻に浸りすぎてて今頃になってしまいました。サッカーボーイズ、完結編です。
遼介、星川、琢磨それぞれ見所があったけど、今作一番は哲也でした!!(涙)
ケガをした遼介の代わりにCBに入るも、ポジションとしての代役も人間としての代役もできない。
「おれには遼介の代わりは務まらない」
「おれがいなくても、チームはこうして勝つんだな」
年齢も同じで一緒のサッカー部で、でも絶対に敵わない人物っているんだなって。
もちろん遼介がものすごく飛び抜けた才能がある訳ではない。トレセンに呼ばれたり呼ばれなかったりなレベルだけど。
それでも哲也にとっては涙するほどの憧れて、そして嫉妬する「仲間」だったってことに最高級にキュンとしました…!!
切ない。これぞ思春期!青春ではないか。
星川も、おばあちゃんの危篤であっさり試合休むようになって。
「サッカーより大事なことはある」って受け入れてくれる遼介はじめ、部の仲間がいたからこそだよな〜。
琢磨も進路にサッカーを入れられるようになってよかったv
しかしキッカーズ戦はビックリでした。勝つのは嬉しい…けど、内部崩壊の理由が保護者か…。
俗に言うラノベと違い、親や先生の支配力が強いのが児童書系の特徴で、それがあからさまに表れた。しかもかなりの毒が含まれていると思うのは自分だけかな。
草間監督も、癌と家族と部活と教師と…「監督」だけでなく色々な立場がひとりの人間にあるんだってメッセージが娘さん通じて伝わってきました。
子供としては父親に療養に専念してほしいのに。どうして教師や監督を続けようとするのか。
どうしてなんでしょうね?
遼介たちを見て伝わったかな?遼介たちは伝えられたかな?
卒業後の3人の進路もうまい具合にぼかされてて、ひょっとしてスピンオフでもできるんじゃないかって雰囲気を感じましたw
琢磨は寮だから絶対に別だろうなぁ。遼介と星川も…ライバルとして対戦、再会するのもまた素敵だよねv(ウフフー)
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またどこかの課題図書にでもなってたりするのかしら〜?読書感想文は「感想」を書いちゃダメだからね!
・遼介たちはこのように試合後諦めなかった(あらすじを書く)。
・自分はこれこれこういう理由で諦めてしまった(体験を書く)。
・こういうことをしていたら諦めずに遼介のようにできたのかも(自分の問題を見つけて、この本を読んでどのような解決策を発見したのかを書く)。
・次の経験に生かしていきたいと前向きな結論で終わり(本をほめて終了、締めです)。
コピペテンプレも置いとくねー。
基礎情報(課題図書のタイトル、著者、物語の状況設定)の説明
→この本を読むまでは___と思っていた。
→実際に読んでみて考えが変わった。
→特に心動かされたのは___のところである。
→そこで***(登場人物)は____と考えて___する。その結果___になる。
→この箇所を読んで____と考えるようになった。
→今後も____について考えていきたい
→(あるいは)___するようになった。今後も___という行動を続けていきたい)
↑はコンクールで金賞取りたいとか、ハイレベル目指すんなら参考にしちゃダメよ〜。原稿用紙4〜5枚埋めるだけね。入賞したい人は国語の先生にマンツーマン指導してもらってね。
そもそも賞を取れそうな人には熱心な先生の方から声掛かってると思うけど(笑)
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