封殺鬼 数え唄うたうもの 感想
『本家』の二人の鬼・聖と弓生が使役の任から解放されて半年。相変わらず新宿で拝み屋をやっている野坂三吾のもとにある日、仕事の依頼が舞い込む。依頼主は女子大生、高階結衣。大学のサークルに所属している学生がつぎつぎに不審な死を遂げているので、助けてほしいという。
事の起こりはサークルのメンバー九人が、『埋蔵金探し』と称して瀬戸内海にある恵比子(えびす)島の禁忌を破ったことだった。島の岬には七体の地蔵が並んでいて、その場所に近づいた者は、祟りを受け島に伝わる唄の通りの死を迎えるという。この島は潮の流れの関係で昔から水死体が流れ着くことが多く、地蔵はそれを供養するためのもの――だがなぜ、それが祟るのか。
謎を解明する過程で、三吾と二人の鬼は、島のもうひとつの言い伝えを知るが!?
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久っっしぶりー!!現代編の封殺鬼!三吾も佐穂子もいるよ!!
若者みんなでわいわいしてる感じが「本編」って感じがするなあv
今回は瀬戸内海に浮かぶ小さな島が舞台。七体の地蔵と祟り、不思議な数え唄……闇を祓うのは、陰陽セブンしかいない!!(笑)
ネタは置いておいて、海に死体…エビスが流れつく、という言い伝えとか雰囲気がゴーストハントの「海からくるもの」に似てました。
祟りの原因を探って悪霊退治のパターンになるのは致し方ないところかも。
でも鬼の輸出禁止やら言葉のやり取りがテンポよくて楽しくて、あっという間に読めてしまいましたv 面白かったー!!
…三吾も兄のことで悩まなくなったものね(笑)
神島に讃岐うどん送りつけたり、式神がハシビロコウw 四国の実家も余裕が出てきたみたい。ここまでくるのに長かった…。
イラストは聖もユミちゃんも三吾も自分のイメージ通りですごくよかったですv