児童書・小説

宝石商リチャード氏の謎鑑定 転生のタンザナイト


宝石商リチャード氏の謎鑑定 転生のタンザナイト

大学卒業後の進路を思い悩む正義の前に、不意にひとりの男が現れた。染野閑(しめのひさし)。正義の血縁上の父親だ。正義の誕生後に家庭内暴力が原因で離婚し、家を出ていたのだが、金を使い尽くして正義を探し出して近付いてきたのだった。
話も通じず、何度追い払っても執拗につきまとわれた正義は、思い悩み次第に追い詰められていく。
当然、正義の様子がおかしくなっていることに気付いたリチャードは悩みを聞こうとするのだが、店やリチャードに迷惑をかけるわけにはいかないと思った正義は、理由を隠したまま「エトランジェ」を辞めようとしてしまい……?

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昨年からとてもとてもハマっている作品の6巻です(笑) 1部完結とのことで。・・・結婚おめでとう!!気にせずネタバレしちゃうけど、わりと正義くんには公務員諦めてほしくはないな~と思ってたのでラストには満足です。
もちろん本当に公務員になってしまうとリチャードのお店は手伝えなくなるし、二人揃ってこそのエトランジェなのでお話的にありえないなあとは分かってるのですが。
そこは2年の期限つけて二人で海外生活って素晴らしいと思いましたねテンション上がるー!!しかも犬飼ってるし2匹もー。幸せの象徴かよ(幸せだもんねわかってるー)この二人は絶対に犬派だと思ってました。

今回出てきた宝石、パライバトルマリンもタンザナイトもテレビ番組で見たばかりで、色や価値が何となく実感として分かって楽しかったです。
タンザナイトは夜の空のイメージだったところに海を持ってくるとはー!そうだよね、海の吸い込まれそうな濃い紺色はタンザナイトを思い浮かべるね(グアムへの船旅経験を思い出しました)さすが中田のお父さん。懐広すぎかっこいい!
もっと側にいてくれたら良い大人の見本になれたのかな?でも正義の方が心開かないと意味ないかー、リチャードがあそこまでしてやっとだったもんなぁうんうん。

ほんと実父とのやり取りはどうしようもなさが伝わってきて心臓バクバクでした。
こわいこわすぎる。
追いつめられるストレスがほんと間近に感じられてしんどかったです(誉め言葉) リチャードが絶対に助けてくれるって信じていたけどまさにその通りで、しかもちゃんと周りにも根回ししてて本当にこの人は優しくて大好き。
あ、リチャードがさんは正義くんが大好きですよね!知ってた。
「あなたを帰したくない」はもう、どうなの・・・しんどすぎる(笑) 食事もしたいってギリギリしてて、もっとちゃんと早くお話したかったんだね・・・。
正義くんの昔のこともちょっとわかって。実父の実家はちゃんとしたところだったのですね(人間がちゃんとしてるかは別)どうりでノリタケ知ってたはずだ。
そこそこ広い家に住んでてちゃんと仕事もしてて、でも俺はもっとでっかいことやってやる~みたいな話をするあいつにうっかりほだされちゃったんだね、ひろみさん。
すごい代償のうっかりだけど。

谷本さんも好感度高いままのお友達結論で。やっぱり女子キャラって難しいとおもうんですよね、とくにこういう作品は…。
はた目から見たら谷本さんも十分に正義くんのことを好きだと思うのに、あんなに親身になってくれるのに、お付き合いとなると違うかなあっていうの、確かに説明できないけど何となく理解できるところもあって。
恋愛だと「その人至上主義」にならなきゃいけない、みたいな固定観念ぽいものもあったりするのかなぁ。まだ二十歳だもんね。
もちろん相手が「自分だけ」になってしまうのが寂しかったり、少しうっとおしかったり?もちろん自分にも当てはまって。
正義くんも「好き」は「好き」なんだけど、手を繋ぎたいとかさらにそれ以上…ってなると想像もついてなさそうな「好き」で、本当に綺麗なままの「好きな人」になったなあとしみじみです。

銀座のお店の内情みたいなのもちょっと見れて良かったです。
いくらシャウルさんでもツテのない外国人が銀座にお店って難しそうだなあって思っていたので…大家さんと知り合いで納得。

しかし本当にリチャードと正義のスリランカの様子はお幸せそうで!
ご祝儀包みたいですどこに出せばよいのかな???
英語でしゃべるとリチャードと同じ口調になるんか…なんて素敵な。あっさりした銀座の内装と違ってお土産並んでる応接間って、リチャードの変化と正義くんの趣味がにじみ出ててたいへんよろしいかと。
…お土産はリチャードが各地で買ってくるんでしょ????
イケメンって褒められてたのも良い男になったんだなーってまた読んでてしんどくなります(笑)

リチャードの容姿を褒めるのは読んでて楽しかったんですけどねー。全くなくなっちゃったら寂しい!
でもガラスケースに陳列された宝石を「綺麗」って言うような褒め方だったのね。ケースは割っても良いし、中の石に触れても良いし、なんだったらガラスケースなんか元々無かったのよね。
改めて、正義とリチャードの門出をお祝いしたいと思います!おめでとう!!

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虐殺器官


虐殺器官

9・11以降の、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう…彼の目的とはいったいなにか?大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは?現代の罪と罰を描破する、ゼロ年代最高のフィクション。

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言い回しが独特で慣れるまでに時間がかかりました。慣れると硬派な洋画の世界に入り込んだみたいで異世界トリップ体験!な雰囲気でした。
映画見てません見たい…。小物の想像がつかない。

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霊応ゲーム


霊応ゲーム

1954年、イギリスの名門パブリック・スクールで学ぶ14歳の気弱な少年ジョナサンは、同級生ばかりか教師にまでいじめられ、つらい日々を送っていた。しかしある時から、クラスで一目置かれる一匹狼のリチャードと仲良くなる。二人が親密になるにつれ、ジョナサンをいじめる悪童グループの仲間が一人、また一人と不可解な事件や事故に巻き込まれていく…彼らにいったい何が?少年たちの歪んだ心を巧みに描いた幻の傑作。

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オススメで気になったので読んでみました。・・・すごかったです。
細かい寮生活&学校生活を描いて積み上げて一気に壊す。かなりの長編ですが読ませてくれます。翻訳もそれほど違和感ありません。

父親を憎むリチャードと父親に認めてほしいジョナサン。仲良くなった当初からニコラスの扱いとか、危うい感じがしてねー。リチャードに心惹かれるのはわかるけどさー。
この中学生くらいの友達とくっついたり離れたりな感覚が眩しくもあり怖くもあり。

父親への感情から見てもうまくいかないのはわかりきってるんだけどね、この二人。青春モノではないので父親殺し(大人になる)はしません。
しない理由が母親の「呪い」なのかも。母親は手に入らないんだよ・・・父親は殺すことによって自分のものにできるのだけど、母親は恋人にはならないし殺すと呪いがかかるのだ。リチャードにとってジョナサンがカウンター呪いになったのかも。

霊応ゲーム(こっくりさん)の解釈はいろいろできそう。アレは思春期の集団ヒステリー的なものなのか、それとも「何か」なのか。

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露西亜の時間旅行者 クラーク巴里探偵録2


露西亜の時間旅行者 クラーク巴里探偵録2

弟を喪った晴彦はパリに戻り、曲芸一座の名番頭・孝介の下で再び働き始めた。頭脳明晰だが無愛想な孝介を得意の料理で支えながら、贔屓筋から持ち込まれた難問題―皇帝が愛したルビーの呪い、時間を旅する予言者の謎、百合の冠と宝の地図―の解決に乗り出す。次第に心を開いていく孝介だったが、ある事件を契機に晴彦を遠ざけるようになり。

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相変わらずの静かで流れるような三木さんの文章。大好き。
そして晴彦が孝介を尊敬しつつも見守ってる感じがとっても!!もう!なかなか手を出してくれないもどかしさですか?お互いもうちょっと、あとほんの少しで通じるのに~ああでもいまの空気感が捨てがたい。
なんとも言えない雰囲気が良いです。

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炎の蜃気楼昭和編 紅蓮坂ブルース


炎の蜃気楼昭和編 紅蓮坂ブルース

各界へ人脈を広げた信長の策略により、夜叉衆は指名手配犯として追われる身に。景虎は肺が悪いにもかかわらず、薬をもらうことさえままならない。マリーは密かに美奈子へ連絡をとり、薬の受け渡しを依頼する。そして、数少ない協力者となった情報屋・村内の家で景虎と美奈子は束の間の再会を果たす。一方、景虎の体調を案じる直江は、彼の“力”が暴走するかもしれない可能性を知り…?

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美奈子を逃がすために直江を護衛に。うわー、終わりが近づいてきてると分かっているのに(分かってるからこそ?)ドキドキします。

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炎路を行く者: 守り人作品集


炎路を行く者: 守り人作品集

『蒼路の旅人』、『天と地の守り人』で暗躍したタルシュ帝国の密偵、ヒュウゴ。彼は何故、祖国を滅ぼし家族を奪った国に仕えるのか。謎多きヒュウゴの少年時代を描いた「炎路の旅人」。そしてバルサは、養父と共に旅を続けるなか、何故、女用心棒として生きる道を選んだのか。過酷な少女時代を描いた「十五の我には」―やがてチャグム皇子と出会う二人の十代の頃の物語2編。シリーズ最新刊。

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時系列がわからなくなってしまった・・・読み直さないと。

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文豪ストレイドッグス 探偵社設立秘話


文豪ストレイドッグス 探偵社設立秘話

今から十余年前、横浜で用心棒として名を馳せる銀髪の一匹狼がいた。その名は福沢諭吉。彼は妙な成り行きから、傍若無人で破壊的に人の話を聞かないが、超天才的な推理力を持つ少年・江戸川乱歩の面倒を見るはめに。警護のため福沢たちは殺人予告のあった劇場へ赴くが、殺人は劇の舞台上で、見えない何者かの手によって引き起こされて…!?武装探偵社始まりの物語と、中島敦入社前夜の探偵社の様子を描く、豪華2本立て!!

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福沢さんと江戸川乱歩のカプが好きなんで・・・ここだけ読みました(分かりやすい!)保護者が子供を拾って懐かれて、逆に自分が手放せなくなるのが性癖なんですよ!うむ。とても良かったです。

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よろず占い処 陰陽屋狐の子守歌


よろず占い処 陰陽屋狐の子守歌

桜咲く四月。またも王子稲荷神社のお力か、無事高校三年生に進級できた瞬太。仲間達はそれぞれ大学受験を考えるなか、卒業もあやしい瞬太の将来の予定は真っ白。最近周囲との成長の違いも気になっていて…。また、葛城から陰陽屋に依頼されていた捜し人の月村颯子の登場により、瞬太の母親についての情報が次第に明らかに。瞬太と母との対面は近い―?悩める妖狐高校生と胡散臭いイケメン陰陽師、へっぽこコンビの人気シリーズ第9弾!

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BLゲームに寛容w ゆるい内容が続いてよかった。

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沈黙


沈黙

島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。

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珍しく名作など。
バチカン奇跡調査官のロベルト&平賀だったらどうするかな?と想像しながら読む高度な遊び。
閉じ込められたら隠し部屋がなくてはならないし、彫られた文字は暗号でなければならぬ。
バチ官の天草編を読み返しました。

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炎の蜃気楼昭和編 悲願橋ブルース


炎の蜃気楼昭和編 悲願橋ブルース

鬼憑き学生を使った閣僚暗殺は夜叉衆が阻止した。しかしマリーは声を失い、朽木を“調伏”する機会を逃してきた景虎の悔いは深い。苦しい胸の内を吐露する景虎に寄り添うのは美奈子だった―。そんな中、一本の電話が笠原家の悲劇を報せる。友を失い、大切な場所を離れ、なお新しい犠牲が生まれる。様々な矛盾や葛藤を抱えつつ、冷徹に仕事をこなす景虎だが、奇妙な現象に襲われて…?

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読んでからずいぶん経つような・・・。
だんだん本編に近づいていく感じがすごいなーと。二人と美奈子の心理描写がよくわかります。

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